他人の支配から逃げられない人

こんばんは。今日は月イチの読書論文公開です!

今回は片田さんの著作です!

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私自身はフリーランスで動いているのでそんなに感じないのですが、ふと本屋で目に入りました。

お時間ある方はお読みください!!

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精神科医片田珠美氏の著書。支配されるとはどういうことか?冒頭に精神科医の著者が定期的に大手企業の従業員にカウンセリングを行っていることが紹介されている。主な内容は、職場の環境が相談者の心をむしばんでいると思われるケースが少なくないことが述べられている。その事例で営業職A氏の場合はレガシー上司からの売り上げのノルマに対してのパワハラと思われるような罵倒、頻繁な飲みの誘いに悩まされながら、家のローンや子供の教育費などが理由で転職できないジレンマで心身ともに疲弊していく様を紹介し、読者自身の身の回りにも似たような状況に直面している人が思い当たるのではないか?という問いかけから始まり、こうした状況に苦しんでいる人、あるいは苦しんでいる人の身近にいながらどうすれば彼・彼女の苦しみを軽くしてあげることができるのか分からずに悩んでいる人に対して精神科医としてのアドバイスなどが六章に分けて紹介されている。

第一章は会社、ママ友、家族間などの例をもとに支配、非支配関係について紹介され、どこにでもある逃げられない人間関係が経済力や世間体によって起こっていると述べられている。特に夫によるモラルハラスメントから逃げられない妻のジレンマ、冒頭のA氏のような職場から家庭、言い換えると会社から夫、夫から妻、妻から子供のように支配、非支配関係の負の連鎖が起こりうる可能性を著者は危惧している。第二章は支配、非支配が生じやすく、こじれやすくなっている背景を掘り下げていく。最近の背景で終身雇用が確約されなくなった社会、派遣社員やフリーターの増加、 薄給長時間労働のブラック企業などの報道、これらの社会的流れによって安定志向が強まり公務員願望や専業主婦願望が強まる傾向がある。しかし著者はこれら安定志向が逆に支配されやすい状態を作り出す危険性があると述べている。役所などは安定を求めた結果として逃げられない人間関係にはまってしまい心を病んでしまう事例などが多いと著者は述べている。

後半はこういった状況から逃げられなくなる人はどんなタイプか?誰が逃げられない状況を作るのか?実際に起こった事件などを題材にし、まず逃げられない人には5つのタイプがあると述べられている。 ①安定死守型②トラブル回避型③承認渇望型④完璧主義型⑤権威主義型と分けられた思考があり、著者はこうした思考は誰の心の中にもあり、自己愛が根底にあると述べ、過剰な自己愛は時として自分を追い詰めその結果逃げられなくなると定義している。また、一方で逃がさないで攻撃する人のタイプも5つあり、①自己愛型②利得型③羨望型④置換型⑤否認型と分けられ、支配する側は、あらゆる手段を駆使して自分の欲望を満たそうとする。しかしこれも誰にでもある支配欲求だとも述べている。

第六章は実際に逃げられない状況に陥っている人はどんな風にすれば良いのか?その対処法を示している。その中でも①仕事以外で自分を確認できる場所を持ちボランティアや趣味の会などに参加する。職場とは違うところに居場所を作ることが自分の承認欲求を満たし心のバランスを保つためにも有効。②運動や料理を作るなど自分の意志で身体を動かす。自分で自分を支配する感覚を取り戻すのに非常に有効。これらはすぐ実行できる行いで、またゲームをする、ちょっと逃げる、時に喧嘩するなど著者の個人的な意見も述べられている。最後に支配されやすさという点から考えると失敗したことがなく視野の狭い人が1番危うく、「自分にはこの道しかない」と思い込んで他の選択肢を考えることができずその結果今いる場所から逃げられなくなってしまう。よって、かつて思い描いていたゴールに到達できなかったとしてもたくましく地道に生き抜くことが支配されない生き方だ。と締めている。疲弊しながら我慢して安定を求めている人には1度は読んでいただきたい一冊である。

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