魂の経営

こんばんは。10月に入りましたね!

読書論文第2弾!!今回は富士ホールディングスCEOの古森氏の著作です!!

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お恥ずかしながらの公開シリーズ!!

お時間のある方はお読みください!!

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富士フィルムホールディングスCEO古森重隆氏の著書。本書はまず初めにビジネスの世界では、絶頂の時にこそ危機が忍び寄って来ているものだ。という富士フィルムが実際に巻き込まれたデジタル化における本業消失の危機に直面した事態と、それをいかに克服してきたかという話を全六章によって著書の経営に対する思案なども踏まえて書かれている書である。第一章では技術志向の富士フィルムの生い立ち、著者の入社当時写真フィルム業界で世界のトップシェアだった巨人コダックの圧倒的な存在感。また徐々に迫ってくるデジタル化の足音に対しての経営陣がとった三つの戦略について書かれている。当時の経営陣はこれらの戦略を打ち出し研究や開発を始めるのだが、その後なかなか進まないデジタル化に「写真フィルムはあと30年持つのではないか?」と言った楽観論まで広がり新規事業への投資を辞めてしまい、結果、後の世界規模でのデジタル化の波のスピードとインパクトで年に20%、30%と市場が消失していき5年で赤字に転落してしまった事実にたいして著者は、「どれほど業績が良くても、来るべき危機を予測し、それに備えなければならない。」と述べている。

第二章では著者の欧州行きに始まりその後の社長就任時の話になっていく。その中でただ生き残るのではなく、一流企業として存続するために2004年にVISION75という75周年にちなんだネーミングの中間経営計画がある。これは「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「新たな成長戦略の構築」「連結経営の強化」という三つの基本方針なるものだ。これを柱に著者は写真フィルム事業で思い切ったリストラを断行する一方で、偏光板保護フィルム事業への投資などを積極的に行った。これは後にスマートフォンなどでも需要が拡大し20億円だった売上高は20年後には2000億円規模に拡大する中心事業へとなる。著者は「人間には幾度か勝負の時が訪れる。私にとってまさにこの時がその一つだった。勝負時には絶対に負けてはならない。」と振り返っている。

第三章、四章からは有事に際して経営者がやるべき事と著者のリーダーとしての考え方が惜しげもなく記されている。まず戦場を会社の危機に置き換え最前線で多数決で決めることなくリーダーが即断即決をする事の大切さ、その時にリーダーのやるべきことは、読む、構想する、伝える、実行するの四つに集約する事ができる一方で決断を誤る三つの要因、「現実を直視しない」「情報が偏っている」「思い込みや偏見など先入観があるケース」などが詳しく紹介され、クリアな状態を保つためにもリフレッシュなどの大切さにもついても記されている。第五章、六章では仕事に向き合う姿勢の差、仕事を通して自分を成長させる人とはどういう人なのか。結果を出す人は何をしているのか。など今後世界と競争していく上での経験から感じたことを振り返る形で終わっている。

最後に結果を出す人はなにをしているか?今後世界と競争していく上での著者の経験から感じたことなどを振り返る形で終わっている。人間は基本的に自分で育つものである。自ら成長するのだという強い意欲を持って仕事に取り組む。何事にも誠実に向き合い頑張る。などこれからの人材に対してのメッセージ。上級管理者となってからの伸びない人の理由などは必読すべき内容である。「上向き」「前向き」「外向き」この「三つの向き」だけでも一冊分の価値があると言っていいほどだ。

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